AI企業Anthropicの企業評価額が、ビットコイン(BTC)の時価総額を上回る可能性があるとの予測が、予測市場で反応を呼んでいる。エロン・マスク氏がOpenAIに対して起こした訴訟の展開が、こうした市場予測に影響を与えているとみられている。

Anthropicは2023年の資金調達ラウンドで評価額300億ドルに達し、現在も急速に成長中とされている。一方、ビットコインの時価総額は2026年5月4日現在、約1兆ドル前後で推移しており、Anthropicがこれを上回るには大幅な評価額上昇が必要となる。しかし予測市場では、AI技術の急速な発展とGenAI市場の拡大を背景に、こうしたシナリオが現実味を帯びていると分析する投資家も存在するという。

マスク氏のOpenAI訴訟は、AI業界全体の競争環境に大きな影響を与える可能性があると指摘されている。訴訟により、OpenAIの経営方針や事業方向性に変化が生じれば、他のAI企業の相対的な評価が高まる可能性がある。Anthropicはこうした変化の中で、最も恩恵を受ける企業の一つと見なされている。実際に予測市場では、訴訟の進展によってAnthropicの評価額が段階的に上昇するシナリオが取引されていると報じられている。

ただし、暗号資産市場とAI企業評価額を直接比較することの妥当性については、経済アナリストの間でも議論の余地があるとみられている。ビットコインは流動性が高く全世界で取引されているのに対し、Anthropicは非公開企業であり、評価額は資金調達時点の取引に基づくものであるため、時価総額との単純比較には限界があるという見方も存在する。

今後、マスク氏の訴訟の進展状況とAnthropicを含むAI企業セクターの動向が、予測市場と実際の企業評価にどのような影響を及ぼすかが重要な焦点となるだろう。